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金元サル軍団第4回『彦星様』

「ねぇ、こんどいつ会えるかな?」

相手は、彼氏。

場所は・・・ちょっと、遠い・・・

いつ会えるか。

そんなのを聞いたって、明日すぐに会えるようになるわけじゃ無い。

そんなことくらい解っている。

でも、それでも、さみしいからわがままを言いたくなる。

これは、私の甘えだ。

「わかってる。 次は、8月でしょ?」

遠い。

私にとっては遠すぎる。

夏になりお盆休みがあるとは言え、まだ新人である私たちがカレンダー通りに休めるわけも無く、8月も終わりの方になってしまった。

「・・・ねぇ、織姫と彦星って一年に一度しか会えないんでしょ?
それって残酷だよね・・・

私には耐えられないな」

 電話の向こうで、返事に困っている様子が解かる。

 解っているのに、口に出てしまった。

 後悔はしている。 いつも。

なのに、彼はいつも許してくれている。 私には勿体無いくらいの彼。

 私にとっては、たった1ヶ月でも1年くらいに感じてしまう。

 一日千秋とは、こう言う気持ちなのだろう。

「たった一年にしか一度しか逢えないから、その日をとても大事にする・・・」

 辛いことも、悲しいことも、前向きに考えられる彼。

 ちょっとネガティブなことを言っても、いつも励ましてくれる。

 離れているとどうしても落ち込んでしまうけれど、彼がそばにいてくれるだけで元気になれる。

「うん、私にとってはあなたと会える日はいつも特別だよ。」

 あなたは私にとっての、彦星様です。

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