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金元サル軍団第8回『パーフェクトな悩み』

男「はぁ…」

女「んー? どうしたの?」

男「…友達が欲しい…」

女「友達? 私は?」

男「いや、友達には違いないんだけど、そうじゃなくて。 学校の友達が欲しい」

女「いないの?」

男「こっちから話しかければ答えてもらえるけど、なんか『距離』を感じるんだよね。」

女「距離…かぁ~(納得している様子)」

男「野球の練習や試合で女の子に応援してもらえるのは嬉しいけど、でも近づいてくるわけでもなく、遠巻きに応援されてる感じがするのもちょっと…」

女「モテない男に聞かれたら、そのうち夜道で襲われるよ?(笑)」

男「んー、そうかもしれないけど、男も女も関係なく、距離を感じてさ…」

女「君、完璧超人じゃん? テストは上位が当たり前、文系理系どんとこい!
スポーツやらせればなんなくこなして、野球部では2年生エース☆
マッチョと言うわけでもなく、背もほどよく高い!」

男「完璧じゃないよ。 出来ないことたくさんあるよ?」

女「例えば?」

男「国語なら文章読むのが苦手だし、数学も公式を当ててるだけで理屈まで理解してない」

女「いや、それは出来てないってレベルじゃ無いし、かえってムカつくよ(笑)」

男「運動が得意なのは認めるけど、勉強に関しては記憶力が良いだけだよ。」

女「もしかしたら専門分野になればボロが出るかもしれないけど、今はそれで十分なんだから、仕方が無いよ。」

男「…分かってる…」

女「つまり、欠点らしい欠点が無い完璧超人だから、近寄りがたいんだよ。」

男「いつも言われるけど、どうしたらいいのか分からない。」

女「と言うか、一番の原因は『頑張りすぎてる』ってことなんだけどね。」

男「え?」

女「いや、良いことなんだよ、ほんと。 ただ、ストレートな言い方をすると、才能が
足りていない頑張りって応援したくなるんだけど、君は残念ながら才能があった。
で、実は持っているものが飛びぬけているわけじゃ無いんだけど、人より上に行って
しまう。 しかも、悪い言い方をすると八方美人なのが、いけない!」

男「え?」

女「みんなに心配掛けたくないとか、嫌われたくないって思って頑張っちゃうのが駄目。
今の君、本当に可愛らしいんだよ?
みんなの前で怒ったり、泣いたりしたことないでしょ?
私の前では幼馴染ってこともあって不安そうな顔をするけど、それをみんなの前でも
出来ればきっとその壁は無くなるよ。」

男「なんで? 変じゃ無い? 怒ったりしたら友達が出来るの?」

女「悩み事を私やおばさん、おじさん以外に相談したことある?」

男「…ない…」

女「つまり、それは君が学校のみんなに対して、心を開いていないってことなのかもよ?
まぁ、無理に相談しろって意味じゃ無いんだけどさ(笑)
ただ、人のネガティブな部分って、その人の『隙』なんだよ。
そしてそう言う隙が他人から見て魅力になるんだよ。
隙だらけだったら、それはそれでイラッとするけどね!」

男「僕には苦手なこともあるのに」

女「そ! だから、無理せず、今まで通りの君で良いんだと思う。
きっと、今の君の表情を見つけてくれる人がいて、友達が出来るかもしれない。
もしかしたら、本当に数学が得意な人が君の弱点に気付いてくれるかもしれない。

頑張ってる君に、頑張るななんて言えない。
頑張れば凄いのに頑張らない人がいる中で、頑張る才能は大事にして欲しいし。

だから、もうちょっと我慢してみて。
大丈夫! 本当の意味で君は完璧超人だから。

もし君に好きな人がいないなら、私のものにしたいけれど…好きな人、いるでしょ?」

男「え!?」

女「頑張り屋なんだから、恋愛についてもちょっと頑張ってみな♪」

男「う、うん…」

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