« 『星綵Project Vol.1』を終えて、朗読劇に思う事 | トップページ | 嫉妬が出来るって恵まれてるのでは? »

偉人肖像画の落書きは笑っていいの?

コロコロコミックのチンギスハーンの落書きネタ問題が問題になってましたが……その反応の中に「これを笑ってはいけないのであれば、何を笑えば良いんだろう」と言う反応があり、ちょっと面白いなと思いました。

日本人は差別だとかに対して世界レベルで言えば意識が相当低いと言う意見があり、グローバルとか言うのであれば日本が変わる必要があると言う。
それに関しては反対はしません。
もっと勉強して良いと思います。
差別についてと権利について(著作権に飛び火w)

ただ、お笑いとしてブラックユーモアについてのネタにする手法だとかも表現する側・伝える側(芸人達やマスメディア側)ももっと勉強すべきでしょうし、受け手側がそれを知る機会が必要なのかなって思います。

あと、今回の件で言えば、子供は大笑いするでしょうし、子供向けであればアプローチとして間違えてない気がするのですが……商業誌でやると言うことについて考える必要があったのかなって僕は考えます。

子供の落書きや学級新聞程度なら良いと思います。
なんなら、塾とかで歴史の勉強する際に、偉人の写真に悪戯書きをわざとして印象を与えるのも覚えやすくする一つの手だと思いますし。
でもそれは個人レベルのコミュニティ内だから面白がって良いですし、それを叩くべきではないです。

もちろん、それも差別意識だとか敬意を知らない愚か者だって誹る人もいるかもしれないですが……ロボットじゃないし、子供がふざけた所で文句を言うのは『大人げない』ですし、塾だって『点数を取らなきゃいけない教育システム』に対して文句を言うべきでしょう。
何より、敬意ってのは強制するべき物じゃないし、実際にどんな事をしてどう言う考えの人だったのかを学び、その結果敬う気持ちが生まれる物でしょう。

ちょっと話が逸れましたが、つまりは今回のチンギズハーンの落書きに対して「子供がすることに目くじら立てなくて良い」し「朝青龍が怒るのは当然です」し「あのネタを面白いと思って漫画にしている漫画家さんは子供心を持っているのでしょうけれど、パフォーマンスとして考えた方が良いです」し「出版社は自分が商業誌であって学級新聞を作ってるんじゃないと言うことを認識すべき」なのです。

しかし、この件ってうちらコンテンツを作る側で起きうることなのです。
これは言うならば『楽屋落ち』をやってしまってるんです。
楽屋でゲラゲラ笑う分にはいいですけど、ステージではネタとして使うべきではないと言うところです。

例えば下ネタなんかが良い例で、ステージ上で調子のってパンツ脱いでチンコでも出せば笑いは起きるでしょう。
でも、それは「笑わせてる」んじゃなくて、「笑われている」だけですし、それを不快に思う人もかなりいる。
そこを最大の落ちとして組みたてられ不快に思わせないような前振りがあってそこに行きつくのと違うんです。

僕は比較的意識高い系と自覚もあるんですけど、それって『矜持』なんですよね。
自分で面白い物ってのは当然あります。
例えば単純にお酒の席が大好きです。
出演者も酔っぱらえばいつもと違った姿を見せてくれて、愉快な物です。
でも、じゃあ「それを放送したらみんなも楽しんでくれるんじゃないか?」って考えも無くはありません。実際にそう言う意図の放送もしてますし。
ただ、じゃあ誰彼かまわず飲ませてしまえば良い!と言う物じゃないわけです。
僕の中で飲酒放送をする場合の線引きがあって、放送のネタとしてやって良いと言うのがあれば自分の中でGO!するわけです。

スタッフ放送なんて言う究極の楽屋落ちをやらかしてるんで、それを思うと今まで書いてきた物の説得力が乏しくなりますが(笑)

さてと最後に……

ブラックユーモアについて全力でやっているコンテンツがあります。
ジバラジオ』です。
芝居巧者が集まって、(参加者全員が知ってるわけではないですけれど)スネークマンショーと言う緻密に計算されたスタイリッシュナンセンスブラックユーモア(そんな言葉ある?けど、僕としてはこう表現するしかない!)に敬意を持ちつつ自分達ならではの芝居系の笑いを表現しています。

全員が笑えるわけじゃないですし、そもそもネタに対して客側にも理解を求める作品が多いです。
ナンセンスギャグなんて説明しようも無いですからね。
今の世の中の傾向と真逆を行っていますが、こう言うコンテンツに餓えている人がいたら是非一つの憩い場的な存在にして下さい。
僕らはそれを望んでいますので。

世の中の笑いがもっと柔軟で幅広くなりますように(祈)

|

« 『星綵Project Vol.1』を終えて、朗読劇に思う事 | トップページ | 嫉妬が出来るって恵まれてるのでは? »

演出家として」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/519013/66432502

この記事へのトラックバック一覧です: 偉人肖像画の落書きは笑っていいの?:

« 『星綵Project Vol.1』を終えて、朗読劇に思う事 | トップページ | 嫉妬が出来るって恵まれてるのでは? »