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あだ名? 渾名? 仇名? 徒名?

一つ気になるんですけど……『あだ名』と言うと「仇名」って書いて蔑称だと思っていたんですけど、違うんですか? 『愛称』と別物だと思ってました。
 
……と言う事で、調べてみました!
 
「あだな」と変換して出てくる漢字は『渾名』『綽名』『仇名』『徒名』の4つ。
1文字目に着目すると

【渾】
まず「あだ」とは読まない。本来は「コン」
意味は、水が湧き出る様。にごる。総べる。まとめる。
 
【綽】
「あだ」と読まない。本来は「シャク」
意味は、ゆるやか。たおやか。
 
【仇】
意味は、うらみ。つれあい(!)
 
【徒】
意味は、あるく。何も持たない。仲間。無駄。
 

「あだな」として元来は『徒名』なのでは?
『徒名』の意味は、下世話な噂話であり、『浮き名』と同じニュアンスだったらしい。
 
『仇名』も意味は通じるが蔑称としても文字の意味が強いし、呼び名としてなら『徒名』の方が近いと思う。
 
で、渾名に関しては本来の読みは「こんめい」だと思います。
が、実は『こんめい』としては「諢名」の方が本来の言葉ではないかと思います。
コレも一文字目に着目すると
 
【諢】
意味は、たわむれ。おどけ。
 
なので、『諢名<こんめい>』の方が、ラフなニュアンスでの呼び名、つまりニックネームに近い言葉となります。
 
そして、ここにもう一つの説を引っ張り出します。
 
『あだ名』が別称の意味を持つようになったのは、『あだ名』と言葉の響きが似ている『字<あざな>』が混同したことによるもの。
 
江戸時代より前、戦国時代以前は『真名<まな>』と『仮名<かな>・字<あざな>』があり、生活においては仮名で呼び合っていたのです。
例えば、織田信長。
信長は真名であり、普段呼ばれていた仮名は『三郎』なのです。
 
なので、もし戦国時代にタイムスリップをしてしまったとして、織田信長に出会ったとしても「信長様」なんて呼ぼうものなら、叩き斬られても仕方が無いくらい失礼なのです。
「三郎様」か、その時の官位で呼ばなければなりません。
 
その文化の基となる中国でもそうです。
 

諸葛 亮 孔明
 
諸葛が姓(氏)
亮が諱(名・真名)
孔明が字(呼び名)
 
となります。
なので、「孔明様」と呼ばれるわけです。
 
……と、字の説明に随分と脱線しましたが、つまり通称と言うニュアンスがあります。
 
その「あざな」と「あだな」が音が近いために混同されたと言うのです。
 
で、さらにある意味一番近いニュアンスである「諢名」が「渾名」と変化し、字が当て込まれた。
 
なので、「あだな」の漢字が渾名となり、ニックネームと言うニュアンスになった。
 
だからどうした?って話なのですが、言葉の本来の意味を考えるきっかけになればと思います。
 
なお、これらも俗説や漢字の意味を調べただけで、そもそも感じの意味が後付けになる場合もありますので、絶対ではありません。

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