舞台・イベント

『星綵Project Vol.1』を終えて、朗読劇に思う事

『星綵PROJECT Vol.1』に御来場頂いた皆さん、まことにありがとうございました。

今回、クレジット的には演出でしたが、テクニカルチームとして照明も担当させて頂きました。
音響じゃなくて照明です。
まぁ、いつも通り参加してる本田も舞台美術を作ったり、今回巻き込んだ専門同期の須田っちは音響兼大道具(大道具の方が作業比率が圧倒的に多く「騙された!」と言われたけど)と言う、技術系スタッフ全員『音響系』と言う面白い状態だったわけですが……

珍しい事なので、本文(朗読劇について)の前に、照明について書かせて頂きたいな、と。
見て見てー♪(笑)
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まずは2話構成の1話目『天秤座』の基本照明です。

青を基調としつつスタンダードに。
今回はプロジェクターを使用するので、スクリーンになる後ろの壁に当てないようにしつつ、ステージに配された月と雲を使ってプランニングしてみました。

そして、2話目『蠍座』はこんな感じ。

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雲も月も赤くして見ました!

色の出やすさの差もあり、色を入れる為の照明は青が4発に対して赤は2発です。
思った感じになって一安心♪

元々小劇団のお手伝いで舞台演劇でこの世界に携わるようになったのですが、スタートの音響から始まり、演出、脚本、そして照明……出演以外はだいたいやった感じですね(笑)

なお、壁のイラストや影画も照明を当ててみました。(本番中持って意味で)
朗読劇と言う事で、スタージをずっと見て居なきゃいけないわけじゃない。
なので、よそ見した時にしっかりとこれらも堪能出来たら良いかなって思いました。

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写真で見ると、額への光はもうちょっと絞っても良かったのかな……ここら辺にセンスの無さを感じますね(笑)

本当ならもっとアクティブに照明でも演出したかったのですが、もう手が足りなかったですし、なにより集まった人材で出来る物としてはやれることをやったかなって思います。

そんなわけで、舞台の感想は見たみなさんのが全てと思いつつ……『声優・川上千尋』の芝居を存分に堪能して貰えたんじゃないかな?って思います。

今回、脚本には関与していないですし、音楽も全てオリジナルな上にフィルムスコアリングされており、エンタメとしてはテラ娘屋もそれなりに楽しんで頂ける物を提供すべく作っていますが、星綵の方は『上質』と言うにふさわしいスタイルで作り上げられたと思います。

これから朗読と言う物について書こうと思っていますが、悪しき例に出るような事をテラ娘屋でやっているのも事実です。
その上で『その条件で出来るベスト』を目指していますし、その結果としてお客さんが楽しんで頂けていると自負していますが……

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テラ娘屋 春の朗読会2015が無事に(?)終わりまして…

『テラ娘屋 春の朗読会2015』のタイムシフトを観ながら、僕視点の裏話なんかを…

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『ドッカンぐらぐら』を見てきた。

中野のザ・ポケットで公演中の『ドッカンぐらぐら』を観劇してきました。

この公演はキャスト2~3名で、全公演キャストが違うと言うもので、『ガイナックス電波』でお仕事を一緒させて頂いている『松岡由貴&サエキトモ』の回を観劇してきました。

スタイルとしては朗読劇なんですけど、ただの朗読劇じゃ無い。
阪神淡路大震災の被災した小学生が、災害の1ヵ月後に書いた作文なんです。

『脚本』じゃ無い『作文』。
脚本は人に見せるのを前提に、演出意図を含めて計算されて書いているもの。
だから、役者は当然ながら脚本家や演出家の意図するものを汲んで演技をしていく。
演技をしていくからこそ『劇』と言える。

だけれど、小学生が体験したこと、感じたことを力強く書き残しただけの作文。
そこにはお涙頂戴だとか笑わせるオチなど入れているわけもなく、ただただストレートに感じたことを文章にぶつけただけ。
究極にソリッドな文章。

演出のじんのひろあきさんがアフタートークで「自分のイメージしたものを演出するのではなく、僕が何でコレをやりたいのかを役者に伝えて作っているから、キャストによって全部違うと思います。」と言っていたのが象徴されるように、この作品の登場人物にフィクションが無く全てが『本物』であり、大事なのはその『本物を伝えること』。

そもそも、作文として素晴らしいものが劇に向いているとは限らない。
と言う事は、劇として成立させるのではなく、伝えることを大事にした舞台だったのだろう。

だから僕はこの舞台を『ドキュメンタリー』だと受け取りました。

僕は関東人で、この当時はまだ学生でしたから被災していません。
むしろTVの中の出来事で、刻々と事態が悪化していく出来の悪いドラマにしか見えませんでした。

今までリアルタイムに発生した災害は他に、三原山の噴火や北海道南西沖地震、りんご台風、雲仙普賢岳の噴火、中越大震災などありますが、僕が直接被災した経験がありません。

三原山の噴火は非難してきた人が転校してきたと言うことがあり、中越大震災は新潟に縁があり親戚が多かったことで身近に感じることがありますが、阪神淡路大震災は絵に描いた出来事なんです。

だからこそ、ドキュメンタリーなこの舞台で感じるものがとても衝撃的でした。
恐らくは、被災者や近い人は痛いくらいの思いだったかもしれません。

もし『ドッカンぐらぐら』をこれから観に行かれる方は、演劇を観に行くつもりで肩肘張らず、ドキュメンタリーTVを観に行くくらいのつもりで『声に耳を傾けて』見て下さい。
変に演技力云々だとかプロの鑑賞家にならず、ただただ作文と言うドキュメンタリーを感じに行って下さい。

地震大国日本だからこそ、より多くの人に自身の怖さと人間の強さを感じて欲しいです。

今週日曜日(2011年1月30日)まで中野のザ・ポケットで公演しています。

出来れば30日の堀川さんの回も鑑賞したかったんですが、残念ながら東京に居ないので、もし行かれる方はご堪能下さい。

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チョコレートガールズ、最高!

いやぁ、この距離感…最高っす

デカい箱よりも芝居は近いのが良い。

もちろん、サイズごとの楽しみ方や演出などがあるわけですが…

まだ楽日が残ってるので内容には触れませんが、小劇場規模の良さがしっかり詰まっていて、出演者のタレント(職業的な意味じゃなく、本来の意味で)が発揮されたショーでした

やべー、楽日も見に行きたい

テレビじゃ味わえない芝居の醍醐味を、舞台を始めてみる人は堪能できたはず。
僕は今の仕事を投げ出して舞台の方に行きたくなりました(笑)


生は良いね…

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