ミニドラマ台本

深海ARMS~ダイオウミサトムシは海老の味がするか?~

まさかのオープン状態での執筆!!

現在、冒頭5分、ダイオウミサトムシと人間の邂逅までここから、人間に追いかけられてるとは気付かず(?!)に泳ぎ回るダイオウミサトムシが巻き起こす大騒ぎ!
そして捕獲されてからの救出劇!そして最後は…
これ、最後までオープンで書くかは決まってないです。

『深海ARMS~ダイオウミサトムシは海老の味がするか?~』

あらすじ

   光も届かぬ深海、そこには人知れず大きな世界が拡がっている。

   暗く静かな重い世界…と、思いきや、実に賑やかであった!!

   機能美に溢れた数々の生物達は表情豊かな世界で、上の世界から色々な物が落ちきてはお祭り騒ぎな日常♪

   そんな深海の世界に、『ニンゲン』が侵入してきた!!
「アレ、ダンゴムシにそっくりだな!ムシなのか?エビなのか?」
人間が一番興味を持ったのは、まさかのダイオウグソクムシ!
その中の一匹、ダイオウミサトムシがニンゲンに狙われた!!

   「ぎゃー!ダイオウミサトムシ、こっちくんな!!」
「えー?なんでー??遊ぼうよー」
「ギャー! あんたが来ると、ニンゲンがついてくるのー!!」

   自分が狙われてると気付かずに友達を捕まえようと縦横無尽に飛び回るミサトムシ。
行く先行く先、捕獲しようとするアームが破壊を尽くす!!

   これは、深海生物とニンゲンの戦い。
…と思ったら、ダイオウミサトムシを巡る大騒動に過ぎなかった!!

表記とその役名(モデル)

味里…ダイオウミサトムシ(ダイオウグソクムシ)

野水…ホテイオリ(ホテイエソ)

佐土…サドテイエソ(ホウライエソ)

富樫…トガシザメ(ヤモリザメ)

デメ…デメニギス

操士…潜水艇クトニオスの操縦士

技師…同潜水艇のアーム操作技師

学者…同潜水艇に乗り込んでいる海洋生物学者

無線…海底調査のベースの無線オペレーター

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金元サル軍団第11回『さよならするのはつらいけど』

「もう、さよならの時間だね」

「いつまで経っても、話が尽きないよねー!」

「ほら、覚えてる? あたしが旅館で足をくじいちゃった時のこと」

「だよね! もうあたし、本当のショックだったんだから!
挫いた上にその場で転んじゃって、好きだった上田君に下着を見られちゃって、
その時の一言『え?豚?』って!
もう、上田君の事好きだったのに、そのせいで思いっきり気まずくなって、それっきり。
しかも、それ熊だったし、その前になんでそんなのを修学旅行で穿いてきちゃったのか、
もうショックを通り越して、一緒に笑っちゃったもんね!」

「色々ありすぎて、なんだか思い出いっぱいだよ!」

「・・・もう、なんで泣くの? 泣かないでよ・・・」

「今度の大学、行きたい学校だったんでしょ?
本当に、ほんっとうに頑張って合格して行くんじゃない!
私だって、第一志望の学校なんだから♪
・・・ね、泣かないでよ・・・」

「もう・・・ばか・・・つられちゃったじゃない・・・」

「・・・・・・」(ココから、もう涙交じり。 と言うか、涙ぼろぼろ。)

「・・・ほ、ほら、ちょっと頑張ればすぐに会えるじゃない!
ちょっとした遠距離恋愛みたいなもんよ!
今までずっと二人で面白おかしくやってきたんじゃない!!
大丈夫! きっと離れてたって、仲良しのままだよ!」

「・・・あたしだって、寂しいんだから・・・そんなに泣かないで・・・」

「大丈夫、きっと離れ離れになって、それぞれ新しい場所で友達を作ったって、あたし達は親友のままだよ・・・」

「いままで、本当にありがとう。
高校生活がこんなに楽しかったのは、みーちゃんのお陰だよ?
ほんと・・・」

「たった3年だったけど、いままでで一番の親友だよ・・・」

「・・・・・・」(涙を堪えて、ここから力強く)

「きっとさ、大学でダーリンに出会ったりして、社会人になって、そのまま結婚なんかしちゃって・・・それでも一緒に遊んだり、家族ぐるみで付き合ったり、子供同士で遊ばせたり、もしかしたら子供同士が結婚して親戚になっちゃったりしてね!」

「あはは! わからないよ? 本当にそうなるかもよ?」

「親戚は冗談にしても、きっとこれからも長く、ながーく一緒に過ごせるって!
だから、何かあったら電話、頂戴ね!
あたしも、彼氏とか出来たらすぐに報告するから!!」

「一つ、約束しよう・・・来年の今頃、きっと大学生活も慣れてそれぞれの生活がしっかり出来た頃に、この街で・・・私たちの高校時代の思い出のたっくさん詰まったこの場所で、
会おうよ。」

「もちろん、タイミングが会ったら夏休みとかに遊びたいけど、この街で・・・再会しよ?」

「・・・みーちゃん・・・これからも、よろしくね・・・」

「じゃあ、さよなら・・・そして、また今度・・・」

※高校の卒業式の後くらいのイメージ。 明るい娘が涙もろい高校の親友とさよならする。

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金元サル軍団第10回『鬼は悪者なの?

子「鬼はー外! 福はー内!」

鬼「いでっ! いででっ!!」

子「うわっ! 鬼だ! 鬼が居るぞー!」

鬼「な、なんだよっ! やめろっ!」

子「なんだか、よわっちぃ鬼だなぁ。」

鬼「べ、別に鬼だからって強いわけじゃ無いやい!」

子「でも、悪もんなんだろ? 鬼はー外っ!」

鬼「いだだっ!! そ、そんなわけないだろー!!」

子「だって、鬼は人間を襲ってバリバリ食べるってじいちゃんが言ってたぞ?」

鬼「もしかしたら、そんな酷い奴もいたかもしれないけれど、それを言ったら人間だって同じだろ?」

子「え? どう言うこと?」

鬼「人間だって牛やイノシシを襲って殺して、食べてるじゃないか。
牛とかも人間と同じ生き物だぞ?」

子「だって、牛は食べるものじゃ無いの?」

鬼「牛と人間とは何が違うんだ? 言うならば、人間と鬼って何が違うんだよ。」

子「えーっとぉ・・・何が違うんだろ? 鬼はわるもの?」

鬼「なんで悪いんだよ。 牛からしたら人間が悪いものになるんじゃないのか?」

子「え? なんで? ・・・あれ? そうなのかな?」

鬼「そりゃ人間よりも力があるし、頑丈だし、大きいかもしれないけれど。
それだったら、人間を殺しちゃう人間の方がよっぽど恐ろしいよ。」

子「うん、殺人は悪いこと!」

鬼「だろ? じゃあ、牛を殺すのは?」

子「う~ん・・・でも殺さないと食べれないし・・・」

鬼「だよな? 殺すことが必ずしも『悪い事』じゃないってことだ。」

子「うん。」

鬼「鬼が人間を殺すことは本当だ。
でも、一部の悪い鬼が暴れる以外は、だいたい人間が鬼を襲ってきたからなんだぞ?」

子「え? そうなの?」

鬼「桃太郎とかでも、人間が鬼ヶ島に襲ってきてるだろ?
人間からしたら鬼が恐ろしいのかもしれないけれど、うちらからしたら人間が島にやってきて襲ってきたんだぞ?」

子「そうなんだ? 桃太郎は悪い奴?」

鬼「難しいなぁ。 こっちからしたらタマったもんじゃなかったけれど、その前に人間を襲った鬼がいるのを知ってるからな。
鬼の間では、そんなに悪者として扱ってないんだ。 なにより、実は最後は話し合いで決着したしな。」

子「えー! 桃太郎は鬼を倒したんじゃないの?!」

鬼「桃太郎も自分自身が鬼に襲われたわけじゃなかったし、こうやって説明されたんだろうけど、鬼が悪いわけじゃないってわかったらしいんだ。
そこで、倒したってことにして、お宝を持ち帰ったんだ。 桃太郎の話でも鬼の首を持ち帰ったりしてないだろ?」

子「うん」

鬼「昔は、相手を倒した証拠に首を持ち帰ったんだよ。 なのに、桃太郎は持ち帰らなかった。 つまり、鬼を倒したわけじゃなくて、和解をしたんだよ。
あ、和解って分からないか。 話し合いで解決したんだよ。」

子「へー!」

鬼「じゃなければ、いくら桃太郎が強くても鬼が束にかかって襲ったらただじゃすまないさ。」

子「なるほどー! じゃあ、鬼は悪者じゃ無いんだね?」

鬼「そうだよ♪ だから、一緒にあそぼうぜ!」

子「うん」

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金元サル軍団第9回『トゥインクルナイト』

ジングルベルが鳴り響く街の中。

「クリスマスなんだなぁ」

「クリスマスと言えば・・・
第一次世界大戦ではみんなで祝うために戦争が中断されたらしい。」

「凄いよね。
戦いに身を投じていた人達は、何を思ってその時間を過ごしたんだろうか?
ほとんどの人は、戦いを好んでいたわけじゃないだろうし・・・」

「国の威信を背負って殺しあっているのに、たった一人の存在が変えてしまう。
キリストの生誕を祝い、仲間や家族の事を考え、世界平和を祈る。
平和から対極にある、極限の世界でジングルベルの音に包まれ、一時的とは言え、
開放されて一人の人間に戻れた・・・」

「別に私は、敬虔なクリスチャンではないけれど、そう言う話を聴くと素敵だなって
思う。
きっと、その瞬間はみんなが愛する人や家族を思って、祈っていたのかな?」

ふと、街の喧騒に目を移す。

「そう言う素敵なクリスマスも良いけど、私にとってはこの浮ついた感じの賑やかな
クリスマスが好きかも(^^)
きっと、多くのカップルたちが聖夜を楽しんでいるんだろうなぁ。」

「・・・・・・・・」


「あいつも、今、この星空を見てるかなぁ?
私は、私なりではあるけど、頑張ってるぞ。
あんたもあんたで頑張ってるか?」

「たぶん、いや、きっと死ぬほど忙しいんだろうな。
それこそ、日々戦いの毎日だろうさ。
だからこそ、こんな日のこんな時間くらいは、星空を見ながら休息を取っていて欲しい」

「そして、今この瞬間に、同じ星空を見ていたら・・・嬉しいな・・・」

「年末年始の激しい戦いを控えた最後の休息。
頑張って乗り切って見せる。」

「世界平和なんて大きなことは言うつもりは無いけれど
・・・一人でも多くの人に幸あれ・・・」

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金元サル軍団第8回『パーフェクトな悩み』

男「はぁ…」

女「んー? どうしたの?」

男「…友達が欲しい…」

女「友達? 私は?」

男「いや、友達には違いないんだけど、そうじゃなくて。 学校の友達が欲しい」

女「いないの?」

男「こっちから話しかければ答えてもらえるけど、なんか『距離』を感じるんだよね。」

女「距離…かぁ~(納得している様子)」

男「野球の練習や試合で女の子に応援してもらえるのは嬉しいけど、でも近づいてくるわけでもなく、遠巻きに応援されてる感じがするのもちょっと…」

女「モテない男に聞かれたら、そのうち夜道で襲われるよ?(笑)」

男「んー、そうかもしれないけど、男も女も関係なく、距離を感じてさ…」

女「君、完璧超人じゃん? テストは上位が当たり前、文系理系どんとこい!
スポーツやらせればなんなくこなして、野球部では2年生エース☆
マッチョと言うわけでもなく、背もほどよく高い!」

男「完璧じゃないよ。 出来ないことたくさんあるよ?」

女「例えば?」

男「国語なら文章読むのが苦手だし、数学も公式を当ててるだけで理屈まで理解してない」

女「いや、それは出来てないってレベルじゃ無いし、かえってムカつくよ(笑)」

男「運動が得意なのは認めるけど、勉強に関しては記憶力が良いだけだよ。」

女「もしかしたら専門分野になればボロが出るかもしれないけど、今はそれで十分なんだから、仕方が無いよ。」

男「…分かってる…」

女「つまり、欠点らしい欠点が無い完璧超人だから、近寄りがたいんだよ。」

男「いつも言われるけど、どうしたらいいのか分からない。」

女「と言うか、一番の原因は『頑張りすぎてる』ってことなんだけどね。」

男「え?」

女「いや、良いことなんだよ、ほんと。 ただ、ストレートな言い方をすると、才能が
足りていない頑張りって応援したくなるんだけど、君は残念ながら才能があった。
で、実は持っているものが飛びぬけているわけじゃ無いんだけど、人より上に行って
しまう。 しかも、悪い言い方をすると八方美人なのが、いけない!」

男「え?」

女「みんなに心配掛けたくないとか、嫌われたくないって思って頑張っちゃうのが駄目。
今の君、本当に可愛らしいんだよ?
みんなの前で怒ったり、泣いたりしたことないでしょ?
私の前では幼馴染ってこともあって不安そうな顔をするけど、それをみんなの前でも
出来ればきっとその壁は無くなるよ。」

男「なんで? 変じゃ無い? 怒ったりしたら友達が出来るの?」

女「悩み事を私やおばさん、おじさん以外に相談したことある?」

男「…ない…」

女「つまり、それは君が学校のみんなに対して、心を開いていないってことなのかもよ?
まぁ、無理に相談しろって意味じゃ無いんだけどさ(笑)
ただ、人のネガティブな部分って、その人の『隙』なんだよ。
そしてそう言う隙が他人から見て魅力になるんだよ。
隙だらけだったら、それはそれでイラッとするけどね!」

男「僕には苦手なこともあるのに」

女「そ! だから、無理せず、今まで通りの君で良いんだと思う。
きっと、今の君の表情を見つけてくれる人がいて、友達が出来るかもしれない。
もしかしたら、本当に数学が得意な人が君の弱点に気付いてくれるかもしれない。

頑張ってる君に、頑張るななんて言えない。
頑張れば凄いのに頑張らない人がいる中で、頑張る才能は大事にして欲しいし。

だから、もうちょっと我慢してみて。
大丈夫! 本当の意味で君は完璧超人だから。

もし君に好きな人がいないなら、私のものにしたいけれど…好きな人、いるでしょ?」

男「え!?」

女「頑張り屋なんだから、恋愛についてもちょっと頑張ってみな♪」

男「う、うん…」

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金元サル軍団第7回『Look up!』

(女子大生だろうか。 おっとりした女性が友達と一緒にいる。)

はぁ…また失敗しちゃった…

私って、なんでこんなにどんくさいんだろう? もうヤになっちゃうよ…

なんかさ、なにをやっても駄目で…

この前も、朝ごはんにトーストを食べようとしたら目玉焼きを焼いている間にパンを焦がしちゃうし、定期券を持たずに家を出ちゃったし。

昨日なんて、銀行のカードを忘れて銀行の窓口まで入っちゃったよ。 判子だけ持って。

もう、私はダメダメ星のダメダメ星人なんだよ。

あ…携帯の充電が切れてる…とほほー。

もう、泣けてくるよ~。 このまま土に還ってしまいたい…

ん? 空を見ろ??

んー…ん? このまま??

空…だねぇー。

あ、鳥。

あー、たしかに、なんか心が落ち着くねー。

こう…ゆっくりと流れていく雲とか。

あ、ホントだ。 くもの形ってこんなに変わるんだね。

私、最近地面ばっかり見てた気がする。

前すら見てなかったんじゃないかな?

もうちょっと頑張ってみようかな。

ん? うん、そうだね!

確かに、見上げると、気持ちも上を向いてくる気がするよ♪

…いつも、ありがとね…

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金元サル軍団第6回『経験』

「あー、もう! なんで、こんな簡単なことが出来ないの!」

しまった。

怒鳴りつけてしまった・・・

後輩の男性。

ついこの間、この書店でアルバイトを始めた。

まだ1週間だったかな?

1年。

私は、ここのアルバイトを始めて1年経ったんだ。

よくよく思い出せば、私も最初の頃は何も出来なかったな・・・

<回想>

「あー・・・えーっとぉ・・・ どうすれば良いんだっけ?? えっとえっと・・・
 さっき説明されたんだけど・・・あ、お客さんが、来た!
 い、いらっしゃいませ!!
 
 あ、えっとなにしてたんだっけ?
 もうだめ、頭真っ白だよぉ~・・・」

<回想終了>

んー・・・もしかしたら、私のほうが酷かったかも??

思い出してみると、かなり恥ずかしいなぁ。

「さぁ、いっしょにチャッチャと片付けましょう!
まずは、この棚のチェックからね。」

歳はそんなに離れていないのだけど、余裕の差なのだろう、ものすごく頼りなく・・・

ちょっと可愛い。

作業としては3つ。

棚の整理、並び替え、補充。

難しいわけではないのだが・・・

ここで、帯のズレや破れを確認したり出来ると良いんだよね。

「ん? 何しているのかって? 平積みしてる本の補充。
このまま上に乗せちゃったら、立ち読みとかで汚れた本が下の方に混ざっちゃうでしょ?
だから、平積みしてる本は上の数冊を補充した後に上に戻しておくの。」

そう説明すると、素直に感心された。

たぶん、あまり本に興味が無かったのかな?

ま、私もこう言うのに気を使えるようになったの、半年前なんだけどね。

今日も最初に怒鳴っちゃったし、アネゴキャラでビシバシ鍛えてあげましょうかね!

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金元サル軍団第5回『僕の夏休み』

(場所はちょっと田舎。大きなそびえ立って居た場所。 今は倒れている)

男「…すげーな、これは…」

なんでも、去年の夏に雷が直撃して引き裂かれたように倒れたらしい。

この木の上は、この街を見下ろす最高の展望台だった。

もっとも、大人達は昇っちゃいけないと言っていたけれど。

SE セミの鳴き声

少年「大丈夫だって! 俺はこの木を昇りきってみせるって!!
  昇る勇気が無いやつは下で見てろって!!」

(ちょっと苦しそうに木を昇り始める、最初はピッチを小さく)

少年「こんな木は、最初さえ登れりゃ簡単なんだよ!」

(昇る)

少年「ここまで来ちゃえば、あとは枝が増えてくるから…」

(ここからピッチを大きく、グイッと。)

少年「枝の付け根に足を掛けりゃこっちのもん!」

(グイッと)

少年「へへっ。ちょろいもんだぜ!」

(ここからグイグイと)

少年「ん…これ以上は無理…だな…」

(最後の1昇り)

少年「よいしょっと(枝の付け根に座る)
  はぁ…こりゃすげーや。
  …すげー…」

SE セミFO

男「まさに天下取った気分だったな。
 でも、降りるときに失敗するとは思わなかったけど(苦笑)
 骨折したおかげで小3の夏休みは遊べなかったし、怒られるし、立ち入り禁止になるし
 すげーことになっちゃったな。
 
 けど、あの景色は忘れられない。
 テレビで見る、グランドキャニオンとかにも負けないくらい感動した。
 
 さぁて、頑張ろうかな!
 もう一度、てっぺんまで昇ってみたいもんだ♪」

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金元サル軍団第4回『彦星様』

「ねぇ、こんどいつ会えるかな?」

相手は、彼氏。

場所は・・・ちょっと、遠い・・・

いつ会えるか。

そんなのを聞いたって、明日すぐに会えるようになるわけじゃ無い。

そんなことくらい解っている。

でも、それでも、さみしいからわがままを言いたくなる。

これは、私の甘えだ。

「わかってる。 次は、8月でしょ?」

遠い。

私にとっては遠すぎる。

夏になりお盆休みがあるとは言え、まだ新人である私たちがカレンダー通りに休めるわけも無く、8月も終わりの方になってしまった。

「・・・ねぇ、織姫と彦星って一年に一度しか会えないんでしょ?
それって残酷だよね・・・

私には耐えられないな」

 電話の向こうで、返事に困っている様子が解かる。

 解っているのに、口に出てしまった。

 後悔はしている。 いつも。

なのに、彼はいつも許してくれている。 私には勿体無いくらいの彼。

 私にとっては、たった1ヶ月でも1年くらいに感じてしまう。

 一日千秋とは、こう言う気持ちなのだろう。

「たった一年にしか一度しか逢えないから、その日をとても大事にする・・・」

 辛いことも、悲しいことも、前向きに考えられる彼。

 ちょっとネガティブなことを言っても、いつも励ましてくれる。

 離れているとどうしても落ち込んでしまうけれど、彼がそばにいてくれるだけで元気になれる。

「うん、私にとってはあなたと会える日はいつも特別だよ。」

 あなたは私にとっての、彦星様です。

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金元サル軍団第3回『ア・メ・ノ・ヲ・ト』

SE 雨

「あーもう! 今日は降らないと思ったのになぁ!
最近の天気予報は嘘つきだ。 ちくしょー。」

雨は嫌いじゃない。

目をつぶって音に身をゆだねると、どこまでもイメージが広がる感じがする。

人には「変だ」って言われるけど、雨粒が地面や車、建物に葉っぱ、そして傘にぶつかる音が、近くだったり遠くだったり・・・それが煙っていくように交じり合って溢れていく。

それを一つ一つ心の中で探したりするのは、面白いんだけど・・・

今みたいに足止めされるのは、とってもイヤだ!

・・・とは言え、何が出来るわけでもなく、軒下で雨が弱くなるのを待つしかないわけで。

しかたがない。

このどこにもぶつけようもないイライラを押さえるためにも、ちょっと目を瞑って・・・

ふぅ・・・

一番大きいのは、ビニールルーフに降っている雨の音。

たぶん、慌ててるんだろう走っていく人の足音。

傘に雨粒がぶつかる音もする。

ときどき大きな水滴が落ちるような音がする。

これは、街路樹から落ちてくる水滴かな?

バラバラっと落ちてきたのは、風のせいかな?

そのまま風に乗って雨雲が過ぎ去ってくれると良いんだけど・・

ん? 誰かがそばに来た?

息を切らして・・・軽く深呼吸して、整えてる。

あ、話しかけられちゃった。

「え? 目をつぶって何を考えてるんですかって?
あ、変ですよね、目をつぶって突っ立ってるなんて。

雨が過ぎるのを待っているんですけど、何もすることがなかったから、音を聴いてたんですよ」

なんか、ちょっと変な人っぽいよね、これは流石に・・・

と思ったんだけど、この人も目を閉じて耳を澄まし始めた。

「雨粒がいろいろなものにあたる音がしませんか?
ビニールだったり、車だったり、地面だったり。
それをたくさん探してたんです。」

 二人して、ただただ雨の音を聞いていた。

 雨の音に混じって、隣の人の鼓動も感じた・・・気がした。

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